銭湯などでお目にかかるケロリン湯桶を販売する有限会社睦和商事(東京都江戸川区)が1月末で事業を停止し、3月18日に経営破たんをしていたことがわかりました。
映画「テルマエ・ロマエ」の小道具としても登場した黄色のプラスティックのケロリン湯桶ですが、「ケロリン」は医薬品メーカーの内外薬品株式会社(富山県富山市)が販売する鎮痛薬の名称で、昭和38年に湯桶広告として東京温泉(東京都八重洲口駅)に初めて納入され全国に展開されるようにました。
湯桶の販売元である睦和商事は、全国の銭湯や温泉、ゴルフ場の浴場などに広く納入展開することでピーク時には年商1億3000万円に成長しました。しかしながら銭湯などの公衆浴湯への需要が落ち込み、2012年6月期には年商が一気に4200万円まで落ち込んでいたということです。
負債総額は現在調査中で、今年1月初旬には見られた同社通販サイトおよびホームページも現在リンク切れとなっています。