別府市が「別府の湯けむり・温泉地景観」を国の重要文化的景観に答申

 大分県別府市は6月15日(金)に開催された国の文化審議会にて、文部科学大臣に対し、「別府の湯けむり・温泉地景観」を、国の重要文化的景観に選定するよう、答申たことを発表しました。答申どおり選定されると、大分県では3件目、温泉地の景観としては全国初の選定となります。

 別府市は、温泉の湯けむりが立ち上る別府市の景観を7年前の平成17年(2005年)に景観行政団体を設立し、平成20年(2008年)に景観保存管理検討委員会開催、その後、本年に入って文部科学大臣あて国重要文化的景観の選定について申出を行い、今回の答申に至りました。

 別府の湯けむりは、西部の火山帯から東部の別府湾に向けて広がる火山麓扇状地(かざんろくせんじょうち)に、豊富な温泉資源を活用した生活・生業の在り方を示す文化的景観が展開します。高温の沸騰泉は気液分離装置によって温泉水と温泉蒸気とに分けられ、温泉水は配管を通って集落へ、温泉蒸気は「湯けむり」として空中に高く排出されています。

別府市 市長のコメント(別府市ホームページより)
「私たちのふるさとを象徴する別府の湯けむり景観が、国により文化的価値を評価され、国の重要文化的景観に選定されることは、別府市民にとりまして大変名誉なことであり、喜ばしいことであります。
 また、国際観光温泉文化都市としてONSENツーリズムを推進している当市にとりましても、さらなる別府の魅力として、国内外からの関心が高まると期待されるところでございます。」

別府市ホームページ「別府の湯けむり・温泉地景観」答申について
http://www.city.beppu.oita.jp/education2/keikan_toushin/index.html


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