内風呂と露天風呂、どっちが先?
温浴施設に行った時、内風呂と露天風呂はどちらに先に入りますか? まずは自宅に無い露天風呂に入る、という方もいるかもしれませんね。でも体が冷えている状態でいきなり露天風呂に入ると、血圧が急上昇し、体に影響があることもあります。一般的に考えて、露天風呂は内風呂よりも温度が低い所にありますから、まずは内風呂に浸かってから露天風呂に入るようにしましょう。その前にかけ湯も忘れずに。
体を洗うのが先? お風呂に入るのが先?
お湯に浸かるのが先か、体を洗うのが先か、これも人によってきっと違うはずですね。特に天然温泉などには乳化作用のあるものが多く、古い角質をとったり、毛穴の汚れを浮かせたりしてくれるんですね。入浴前にボディタオルなどで体をゴシゴシ洗わず、温泉に浸かってからの方がいいそうです。ただしかけ湯は必ず、そして汚れている部分はボディソープなどで洗ってからお湯に浸かりましょう。また温浴施設によっては、先に体を洗うのがルールになっている所もありますので、その場合は施設の表示に従って下さい。ご自宅なら、お風呂に浸かったあとに体を洗うのも、いいかもしれませんね。
体を洗う時は頭から? 体から?
温浴施設だけでなく、ご自宅のお風呂でもそうですが、体を洗う順番というのも人それぞれかもしれません。これは温浴施設でも決められているわけではありませんが、まずは頭から洗う方がいいそうです。その理由は、シャンプーやコンディショナーの成分にあります。あとから頭を洗うと、そのコンディショナーの成分が顔や背中に残ってしまい、それが肌トラブルを起こすこともあるそうです。ですからまずは頭から洗うのがおすすめです。
ちなみに体を洗う時には、心臓から遠い体の末端から中心へ向かって洗うと、血行を促してくれるそうです。あくまで血行促進という点からみた方法ですが、よろしければ試してみて下さい。
サウナとお風呂、どっちが先?
温浴施設に行くと、必ずサウナを利用するという人も多いと思います。そんな時、サウナとお風呂、どちらに先に入りますか? これはどちらでなければいけないということはないようです。どちらを先に利用するにしても、間に水分補給や、休息をとる方が良いようです。施設によっては順番が書いてある所もあるようなので、参考にしてみて下さい。
サウナの利用で気を付けていただきたいのは、サウナへ先に入る時、かけ湯もしないで、いきなり入ってしまう方が多いということです。サウナも高温な場所ですので、いきなり入るのでは体に負担がかかります。それにお湯に浸からないし、汗をかく場所だからといっても、そのまま入るのはマナー違反。まずかけ湯をして、そのあと洗い場できちんと体を洗います。そして体の水分を拭き取ってからサウナに入りましょう。
サウナから出たあともいきなり水風呂にドボンと浸かるのは危険ですし、マナー違反です。シャワーで汗を流してから水風呂に入るようにしましょう。
【番外編】風呂とマッサージ、どっちが先?
お風呂の中ではありませんが、温浴施設にはマッサージコーナーを併設している所が多くあります。お風呂とともに利用する方も多いのではないでしょうか。そんな時はお風呂とマッサージ、どちらを先に利用した方がいいのでしょう?
これはどちらが正しいと判断するのは難しいようです。入浴前なら、筋肉をほぐし、血流が体の隅々まで行き渡るため、その状態が持続しやすいそうです。入浴後の場合は、血流の良い状態で受けるため、体の深部へマッサージができるそうです。ただし、心臓への負担がかかるようですので、心配な方は少し休憩をしてから入浴したり、マッサージを受けるようにしてみて下さい。
いかがでしたか。
順番なんて自由にさせて! と言いたい方もいると思いますが、どの順番も公衆の使う施設を利用する上でのマナーと、体への負担を軽減するという意味に基づいています。温浴施設や温泉宿なども公衆施設ですので、周りの人も、そして自分も気持ちいい順番で利用しましょう。
【参考文献】
●温泉ソムリエテキスト