温泉やスーパー銭湯の脱衣所に防犯カメラが?
先日、マスコミの方から温浴振興協会へ、温浴施設脱衣所の監視カメラ設置について問合せがありました。利用者から「盗撮されているのではないか!?」という声が上がっているようです。
ほとんどの温浴施設では防犯カメラを設置しています。玄関・フロント・食事処など、少なくとも10箇所程度は設置されているのではないでしょうか。
ただし、例外の場所があって、女性の脱衣所と浴室には設置していない施設がほとんどです。理由は安全確保・防犯よりも、盗撮を疑われるリスク回避ということのようです。確かに裸になる場所ですから気を使いますが、男性はOKで女性は……というのも変ではあります。
今日の情報化社会では、私たちはあらゆる場所でカメラのレンズにさらされて生活しています。携帯電話のカメラの高性能化・ドラレコの普及も拍車をかけています。太郎の年になればあまり気になりませんが、現役の方たちは気を付けないと思わぬ災難に見舞われることになってしまうかもしれません。先日、海外の方のスマホを見たら、なんとインカメラのレンズにシールが貼ってあるんです。「どうして……?」と尋ねると「勝手に覗かれるから!」と。そんな国もあるようです。
二拠点生活の防犯対策は?
温浴施設もロッカー荒らしの被害にあっています。一般的なお風呂屋さんのロッカーキーは簡単にこじ開けられてしまいます。まあ、複雑なキーにしたところで盗むつもりがあれば開けられてしまうのでしょうが。同様に防犯カメラがあっても抑止力になっているのかどうか!?
太郎の秘密基地にも月の半分程度は不在ですから、監視カメラを設置しています。抑止効果があるかどうかは不明ですが、一応気休めです。
(でもこのカメラ、100均で買った300円のダミーカメラなんです)
諸星 敏博
有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事
1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。