温泉・温浴の四方山話「第2回・自噴」

温泉・温浴の四方山話「第2回・自噴」
ゆ〜ゆ本誌にて2013年まで連載していた「お風呂の四方山話」が令和版「温泉・温浴の四方山話」として復活! 愉湯太郎が伊豆高原の秘密基地よりお届けいたします。「風呂超爺・太郎の二拠点生活blog」とあわせ、ぜひお楽しみください(編集部)。

北海道長万部の神社境内に温泉が?!

 地球の温暖化が原因とも言われる異常気象の増加。近頃は線状降水帯による集中豪雨などの被害が毎日のように報道されています。

 そんな中、東北・北海道を襲った豪雨の影響なのでしょうか。北海道長万部の神社の敷地内で突然、水柱が上がったことが報道されました。ガスも一緒に噴出しているようで、危険なので近寄れないようです。水温は23度と報道されていますので、詳しくは成分を調べてみないと温泉かどうかは不明です。

 現在の温泉法の定義では湧出温度が25度以上あれば、成分に関係なく単純泉と認定されます。逆に冷鉱泉と呼ばれた湧水も成分によっては温泉と認定されます。ちなみに温泉井戸は100メートル掘るごとに水温が約1度上昇すると言われています。

 それにしても、もし温泉だとしたら、自然湧出の神社境内のお風呂とは何だか神秘的ですよね!

信州にも間欠泉が

諏訪湖畔の間欠泉

 信州には間欠泉(※)がいくつかありますが、諏訪湖畔の間欠泉が有名です。この間欠泉の噴出は諏訪湖の水量と関係があると言われています。雪が多く降った翌年は諏訪湖への雪解け水の流入量が増え、大地を加圧する……ということのようですが、真偽のほどは不明です。

※間欠泉とは……一定の周期で水蒸気や熱湯を噴き上げる温泉


風呂超爺・太郎の二拠点生活blog

諸星 敏博

有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事

1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。


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