岡山県苫田郡の山間にある奥津温泉では毎年3月上旬から行われる風物詩「足踏み洗濯」が始まり、奥津温泉小唄に合わせて湧き湯の中でリズミカルに足踏みをするかすり姿の女性達の姿が訪れた観光客を楽しませています。
奥津温泉は吉井川上流の山間に湧く名湯で、江戸時代には津山藩の湯治場として利用されていた温泉として知られており、毎年寒さ厳しい冬季が終わるを迎える3月上旬頃より同温泉に伝わる独特の風習「足踏み洗濯」の実演が奥津橋のたもとで行われます。
足踏み洗濯は、昔、熊やオオカミを見張りながら立ったまま洗濯をしていた当地区の風習で、現在は絣の着物に姉さんかぶりをした姿になった地元保存会のメンバーが、奥津温泉小唄に合わせて湧き湯を利用して足でタオルなどを洗い上げる温泉名物として3月上旬~12月中旬の日・祝の朝に行っています。