食べても太らない人
忘年会、クリスマス、様々なイベントで暴飲暴食のまま年末を締めくくり、年が明けてのんびり寝正月。そして体重急増…。「今年こそ痩せますように!」パンパン!と、初詣で柏手たたいて神様に祈願するのが毎年恒例の花子です。
世の中には食べても太らない人もいるというのに、何が違うのでしょうか。
食べても食べても太らないことで有名なタレントさんが太らない原因を解明するため病院で検査したところ、「脂肪を燃えやすくする褐色細胞が活発」「体内に貯蔵されているビフィズス菌量が多い」「消化器官の中にある弁の機能が弱く栄養が吸収されにくい」など体質的なものが原因であることが判明したそうです。
でも痩せの大食いと言われる全ての人が特別体質ということではありません。
いつも沢山食べているのに痩せている人、運動していないに食べても太らない人、何か秘密があるのでしょうか。
太る方法から学ぶ痩せ方
ダイエットの方法は数限りなくあるのに、次から次へと新しい方法が流行しますよね。
ダイエット情報に振り回され、少しお疲れ気味の方もいるのでは?
そこで、逆転の発想「太る方法」を確認し、痩せ方を学んでみませんか。新たな発見があるかも知れませんよ。
■ 太る方法 ■
炭水化物ばかり食べる・味付けは濃いものが大好き・早食い、過食、ながら食いをする・お腹いっぱい食べた後はゴロ寝してテレビを観る・よく噛まない・糖質と脂質を同時に摂る・生野菜をたくさん食べる・ダイエットを繰り返す・湯に浸かるのが面倒なのでシャワーで済ます・何か月も体重を測らない・運動をしない・常に睡眠不足、などなど。
体を太らせるのに最も効果的なのは、早食い、過食、ながら食いです。
短時間にたくさん食べると、血液中の糖の濃度(血糖値)が急激に上がります。
するとインスリンと言うホルモンが多量に分泌され、血液中の糖を脂肪に換えることで血糖値を下げます。
ところが急激に血糖値が下がると脳が飢餓状態に陥ったと勘違いして食べろ!と食欲を刺激します。これが太るサイクルです。
また、炭水化物も血糖値を急激に上げる特徴があるので、空腹時にご飯、麺類、パンなどをメインに食べても太る体質へと変ります。
同じカロリーを摂取するにも、食べ方次第で体を太りやすくすることができるのです。
食べた物は体内で消化吸収されると、必要な栄養素だけが生命を維持し身体を動かすためのエネルギーに変換されますが、過剰な栄養分は脂肪として体内に蓄積されます。
体脂肪に換るまでは2〜10日かかかるようです。
栄養学上では体重1㎏増やすには約7,000㎉が必要と言われています。
一般成人が1日何もしないでゴロゴロ寝ているだけで消費されるカロリーは約1,400㎉とされているので、計算では1日約8,400㎉の食事をしてゴロゴロ寝ていれば確実に1㎏太ることになります。
摂り入れたカロリーを体内に大切に貯めておくか、心身を動かすエネルギーとして使うか、どのように利用するかは自分次第なのです。
太りにくい体質に変身
痩せの大食いと言われる人やモデルさんは「1週間で食べる量を調整している」「食べる順番を意識している」「こまめに動く」など、日常的に太らない体質作りをしています。
無理なダイエットを繰り返すより、太りにくい体質作りを始めることがダイエットへの近道なのかもしれません。
■ 太りにくくなる心得 ■
●年末年始の暴飲暴食をなかったことに
食べ過ぎたら2日間は腹八分目にし、取り過ぎた栄養分は1週間の中で消費。
●食べる順番をガラリ変更
食事は汁物 → 野菜(食物繊維)→ 肉・魚(たんぱく質)→ ご飯・麺類・パン(炭水化物)の順に。
順番を変えるだけで血糖値の急増を抑え太りにくい体に。
●宴会メニューの食べ合せ
お酒は糖質が多いので肉類、魚類(タンパク質)を積極的に食べ、揚げ物、炭水化物はほどほどに。
●入浴で消費量アップ
入浴30分で約80㎉。入浴で余分なカロリー消費。更に体温、代謝アップで太りにくい体に。
ちなみに、お雑煮はお餅をよく噛んで食べると体を動かすエネルギー源に即変換され脂肪になりにくく、ご飯よりも腹持ちが良いのでダイエットの味方になってくれます。胃を暖める作用もあり風邪の予防に良いそうです。