人それぞれの老後
55才→60才→65才→70才……
これ、定年退職年齢の変化です。今、一番ポピュラーなのは65才でしょうか?
太郎もサラリーマン時代が長かったのですが、当時の同期はほぼ定年退職しています。一つの会社を勤めあげた人は、持ち家で子供も巣立ち、退職金も厚生年金も潤沢。よほど変なことをしない限り、「老後の資金が足りません……」状態にはならないでしょう。
一方、いくつもの会社を渡り歩いたり、晩婚で子供がまだ在学中、あるいは仕事にかまけて家庭を顧みなかった人は家庭に居場所がなく、不本意ながら働かざるを得ないという状況になるかもしれません。
確かに、最近のシニアは後期高齢者といっても、まだまだ働ける人がいっぱいいますし、現役時代に培ったノウハウや技術を現役世代に伝えることに生きがいを見出して収入を得るのもいいかもしれません。ただし、本人が意識していなくても、偉そうにして「教えてやる!」オーラが出てしまうことがあります。せっかくなのですから煙たがられないように気を付けましょうね。
リフォームは無理のない範囲で
太郎も秘密基地生活を始めるにあたり、愛妻(?)から言われたのは「老後の資金が足りません!」はNGという条件つきでした。その上、around70ではリフォームローンを組むのも難しくなってきます。
と言うわけで、リニューアルは極力、材料購入費用だけにしなくては……。
諸星 敏博
有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事
1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。