温泉・温浴の四方山話「第3回・人工炭酸泉」

温泉・温浴の四方山話「第3回・人工炭酸泉」
ゆ〜ゆ本誌にて2013年まで連載していた「お風呂の四方山話」が令和版「温泉・温浴の四方山話」として復活! 愉湯太郎が伊豆高原の秘密基地よりお届けいたします。「風呂超爺・太郎の二拠点生活blog」とあわせ、ぜひお楽しみください(編集部)。

人工炭酸泉と天然の炭酸泉

 街なかのお風呂屋さんでは、人工炭酸泉を提供しているお店がたくさんあります。都市部の天然温泉(温泉は本来、天然なのでしょうが……)は非火山性の温泉がほとんどです。中にはその効能効果がわかりにくいものもあるのですが、人工炭酸泉は肌に泡が付き、湯上りは皮膚が紅潮し、長~くポカポカしているので誰にでもわかりやすく人気です。逆に温泉地で人工炭酸泉を提供しているお店はあまりありません。

 日本で天然の炭酸泉が湧出しているところはごくわずかです。大分県の長湯温泉が代表格と言えるでしょう。まるでおとぎの国に迷い込んだようなメルヘンチックな「ラムネの湯」の泡付きは人工炭酸泉を上回ります。ただ、湯温が低いので冬場はちょっと厳しいかも?

ラムネ温泉

 そう言えば、自宅で発泡性の入浴剤を使っている方、錠剤と一緒に入浴していませんか? 注意書きを読むと、ベストコンディションで入るためには入浴剤が溶け切った後に入浴するのがいいそうですよ!


風呂超爺・太郎の二拠点生活blog

諸星 敏博

有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事

1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。


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