ゆ〜ゆ本誌にて2013年まで連載していた「お風呂の四方山話」が令和版「温泉・温浴の四方山話」として復活! 愉湯太郎が伊豆高原の秘密基地よりお届けいたします。「風呂超爺・太郎の二拠点生活blog」とあわせ、ぜひお楽しみください(編集部)。
安全対策とプライバシーの間で
防犯カメラについてはさまざまな議論があります。
最近のテレビの報道でも、街頭カメラや店舗の防犯カメラ、ドラレコなどの映像が紹介されます。もちろん、明らかに犯罪でも個人を特定できる映像にはぼかしが入ります。
温浴施設でもさまざまな犯罪が起き、防犯カメラを設置している店舗が多いのですが、一番犯罪発生確率の高い更衣室・浴室はプライバシーの問題で設置できていないのが実態です。
また、その収録画像を覗き見するのではないか、映像をマニアックなサイトに譲渡するのではないかなどの憶測もあり、防犯のためと言っても設置が難しいのが現状です。
防犯カメラの設置はある程度、犯罪発生の抑止力にはなるという理解は得られています。防犯カメラのデータを第三者のサーバー内で管理し、事件や事故が起きた時に関係者だけで閲覧するようなことができればいいのですが、今のところは実現していません。
利用者の皆さんはどう思われますか?
諸星 敏博
有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事
1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。