山形県最上町の赤倉温泉「あべ旅館」が資金繰りの悪化により約10億円の負債を抱え4月1日営業を停止しましたが、仙台市で居酒屋店などを展開する株式会社エムケーコーポレーション(宮城県仙台市)が営業権と温泉の権利を引き継ぎ4月10日(水)に営業が再開されました。
同旅館は赤倉温泉最大規模の創業1868年の老舗旅館で、2005年4月期には約3億5000万円の売り上げを計上していましたが、東日本大震災の影響で一時休業に追い込まれていました。
その後、営業再開したものの営業利益が上がらず資金繰りが悪化して自己破産申請をし4月1日に事業を停止しましたが、㈱エムケーコーポレーションに営業譲渡を依頼し、建物や旅館名を存続して従業員の雇用も継続し10日に営業を再開したということです。
㈱エムケーコーポレーションは水産物卸を生業とし居酒屋やすし店など計14店舗を経営しており、今後は活魚やカニの食べ放題などを導入するなどで営業売り上げを伸ばしたいと話しています。