福島の「土湯温泉」が温泉熱で発電..電力自給へ

 福島の名湯、土湯温泉が、温泉熱を利用した発電システムを導入し全国初の電力自給を目指すことになりました。土湯温泉は、「こけしの里」として知られる福島の名湯で、こけしの生産地として有名な温泉街です。

 毎年多くの旅行客を集めてきた土湯温泉ですが、昨年に起きた東北関東大震災や、福島の原発事故の影響により、客足が激減しており、多くの旅館が休業や廃業に追い込まれる状況となりました。

 この状況を打開するために、地域の温泉街の勇士が集まり、温泉熱を利用した発電システムを導入することになりました。

 発電システムは、湧き出る温泉の熱を利用して沸点の低いアンモニアなどを沸騰させ、その圧力を利用して発電タービンを回す方法を採用します。これまで有効活用できていなかった余った温水なども有効利用することができるため、環境にも配慮しています。

 温泉街として全国初の電力自給が、復興の兆しとなれるのか、今後の土湯温泉の新たな魅力に育つことを期待したいですね。


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