免疫力ってなに?
次郎! 今回は責任重大だからね!! わかってる? 免疫力をあげる食べ物じゃないからね。お風呂よ、お風呂!!
(さくら姉さん、顔が怖いです……)免疫とは「細菌・ウイルスなどの侵入から体を守る仕組み」のこと。でも、その仕組みはとっても複雑! 免疫力が上がる食べ物とか簡単に免疫力アップする方法とか、巷にはさまざまな情報が流れているけれど、何をもって免疫力が上がるのか明確ではないことも多いみたい。
では免疫力についてここでおさらい! 病原体が体内に侵入しても発病に至らない抵抗力があること、これは、免疫力を上げれば重症化を防ぐ可能性があるってことだよね。
免疫力が下がる原因は老化・疲労やストレス・不規則な食生活・睡眠不足(夜更かし)・運動不足や逆に過多・身体の低体温などさまざま。まずはここを改善しないとね。
ヒートショックプロテインで元気に!
わかった。規則正しい生活習慣が大切ということね。そして、お風呂が免疫力UPに効果があるのよね? 例のヒートショックプロテイン? だっけ? それが増えるから。
姉さん、よく覚えていますね! ヒートショックプロテイン(HSP)は、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のこと。また、免疫細胞の働きを強化する力を持っているんだよ。つまり、カラダにとってはとてもありがたい存在で、HSPが増えることは、「カラダを元気にする」ことにつながっているんだ。HSPは、身体に熱によるストレスが加わることによって増加し、免疫力UPにも繋がるんだね。
ヒートショックプロテイン入浴法
だからお風呂なのね。お風呂に入って体温を上げ、保温することによってHSPを増加させ、免疫力もアップ。いつもの入浴に一工夫するだけで効果があるのなら、ぜひやってみたいわ。
HSPを増やせる正しい入浴法は?
入浴が健康につながるのかは、今後大掛かりな実験などを通して確認していく必要があるけれど……、気になる資料を見つけたのでご紹介! ある地域の小学生252名から調べたデータです。驚きの結果だね!
ヒートショックプロテインの話に戻ろうか。HSPは、体温を38℃くらいまで上げて保温することによって体内で作られるんだ。まずは、平熱プラス1.5℃アップを目指してみよう。
しっかりと水分補給したうえで、目安は40℃のお湯に20分。温度を上げすぎるのはNGだよ。入浴後は部屋を適温にし、身体を冷やさないことも大切だよ。
HSPが増えることで、免疫を高めたり、ストレスを軽減する作用があるというこのHSP入浴法、まさにお風呂でストレス解消、免疫力UPだね!
さらに、おうちのお風呂でも無機塩含有炭酸ガスの入浴剤を使用すれば、40℃15分に入浴時間が短縮できます。
でも20分って長いよね……。何かいい時間の過ごし方ってあるの? 次郎はボ〜っとするのが得意だからな〜。「入浴後に何食べるか20分間検討♪」はだめよ!
姉さん、厳しいな~。では、入浴中にストレッチはどうでしょう。
まずは2~3分ゆっくりお湯に浸かって体を温めて。その後、顔から順番に足までマッサージ。さらに、手足をぶらぶら動かしたり、ゆっくりと首のストレッチをするのもおすすめ。肩の上げ下げもするとさらに効果があがり、20分気にならなくなるよ。周りの人の迷惑にならないように必ず注意してね。
ただ、入浴の注意点でもあげたとおり、無理をしないことが大切。また、水分補給も重要ポイント! 体に負担がかかる入浴法のため、高齢者や体力に自信がない方、持病がある方は注意が必要です。必ず入浴前と入浴後にも水分補給が必要! 入浴後の汗は体温調整のための水分が多いけれど、大量の汗では塩分も失うのでイオン飲料がおすすめです。
無理することなく、お風呂でHSPを増やして、寒い冬に備えたいわね!
入浴するだけで免疫力がどーんとアップして風邪をひかない! というわけではないから、規則正しい生活も大事だよ。姉さん、夜更かしはほどほどにね!
入浴の注意点
- 体に負担がかかる入浴法のため無理をせずに行うこと
- 湯船に浸かる時間は目安40℃で20分(41℃で15分、42℃で10分でもOK)
- 高齢者や体力に自信のない方は注意
- 入浴前と入浴後には必ず水分補給
参考:(株)バスクリン お風呂の効果「入浴」と「免疫」について
https://www.bathclin.co.jp/happybath/