新年に縁起かつぎ!
白河だるま市
購入できるのはもちろん、絵付体験ができる店もあるのでぜひ挑戦して
白河だるまとは、江戸時代の中期から旧正月の花市において、縁起物として売られたものが後の世にも伝わったという、約300年の歴史を持つ工芸品です。いまなお市内には、取り扱う店が複数あります。その特徴は、まず顔全体が福々しいこと。さらに眉には鶴、ひげには亀、あごひげには松、びんひげは梅に見立て、顔の下には竹を模様化したものを描くと、一つのだるまの中に「鶴亀松竹梅」を取り入れたという、より縁起の良いだるまです。願いを込めて、目を書き入れる習わしがあるという「祈願だるま」としても知られているものです。
だるまの価格は値切るほど縁起が良いそう。しっかり交渉して値切って
白河だるま市のはじまりは約230年前。松平定信公が当時財政難であった白河藩を建て直す目的とともに地場を振興するため、お抱え絵師であった谷文晁に描かせた縁起物のだるまを花市で売り出したのが始まりといわれているそうです。全体に「鶴亀松竹梅」と縁起の良いものをちりばめた白河だるまは、縁起かつぎのために購入する人も多く、祭りでは飛ぶように売れていく様が見れるのだそう。また1.5㎞の間約700軒の露店がズラリと並ぶ様子も圧巻。毎年約15万人もが訪れるという、白河の冬の風物詩でもあるお祭りです。
電話番号:0248-22-1147
開催日:2月11日
開催場所:天神町から本町にかけて
問い合わせ:白河観光物産協会
日本の縁起物である「だるま」の発祥は群馬県の少林山達磨寺。江戸時代、天明の飢饉の際に農民を救済するため和尚が、彼らに副業として達磨大師を基にした張り子のだるまを作らせてお祭りで売らせたのが始まりだそうです。ちなみに最初は達磨大師の座禅を組む姿、繭の形に似せて作られた繭玉だるまという形を経て、いまの姿になったのだそうです。
参考文献:運がよくなる日本のしきたり 小泉茉莉花著 三笠書房
かわいい「風水根付だるま」(各250円)。風水パワーで縁起もUP!?
多数のだるまをそろえている店。毎年福が大きくなるように小さいものから少しずつ大きいものを買って行く人も多い白河だるまは、21種もの大きさが揃っています。また事前予約をすればだるまの絵付け体験も可能。旅の思い出に楽しんでみては。
江戸時代末期ごろから白河だるまを製作する老舗。元は瓦屋だったそう
住所:白河市横町30
電話番号:0248-23-3978
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
HP:http://www.shirakawadaruma.com/
白河で行きたい!
おすすめ観光地
平成22年8月5日国指定史跡に。冬の雪化粧した城も趣がありますね
江戸時代の初代藩主であった丹羽長重が完成させた平山城で、奥州関門の名城と謳われた城です。その後松平定信など居城した後、戊辰戦争の白河口の戦いで落城。平成に入ってから、三重櫓や前御門が絵図を基に木造で復元された市のシンボルです。
住所:白河市郭内1
見学時間:三重櫓9:30~16:00(4~10月は~17:00)
休館日:12/29~1/3
料金:無料
交通アクセス:JR白河駅より徒歩5分
白河はもちろん、日本の歴史を知る上でも重要な古文書などもあるそう
城山公園内の歴史資料館。鎌倉から400年ほど領主だった結城家の古文書館と、江戸時代最後の白河藩主であった阿部家の名品館の2つの建物で、貴重な品々を見学できます。
電話番号:0248-24-5050
住所:白河市郭内1-73
見学時間:9:00~16:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、12/28~1/4
料金:大人320円、小中学生100円
交通アクセス:JR白河駅より徒歩6分
一周約2㎞の散策ができる南湖公園。四季折々の景観が楽しめるのも魅力
1801年に築造された公園で、12代白河藩主の松平定信が大沼と呼んでいた湿地帯に堤を作って水を貯め、庭園の要素を取り入れて造られました。定信がこの南湖の周囲に選んだ十七の各景勝地には、明治末期になって建立された石碑も残っています。
住所:白河市南湖地内
交通アクセス:JR白河駅より車で約10分
ランチにおみやげに!
白河の麺グルメ
味わい深いスープがコシのある手打ちに絡んで、絶妙な風味を描きます
市内に約100軒を超える店があるという白河を代表するグルメ。各店主の職人としてのこだわりで日々美味しさを追及していき、白河のラーメン文化が築かれていったそうです。
打ち方やつなぎ、つゆに各店の独自の技あり。食べ比べも楽しいですね
松平定信が冷害に強いと栽培を奨励したのがルーツという白河のそば文化。信州・出雲・盛岡と日本四大そば処だそうです。また現在は手打ちうどんを提供する店もあるそうです。
白河周辺観光マップ
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