温泉・温浴の四方山話「第8回・かけ湯はマナー? 自己防衛?」

温泉・温浴の四方山話「第8回・かけ湯はマナー? 自己防衛?」
ゆ〜ゆ本誌にて2013年まで連載していた「お風呂の四方山話」が令和版「温泉・温浴の四方山話」として復活! 愉湯太郎が伊豆高原の秘密基地よりお届けいたします。「風呂超爺・太郎の二拠点生活blog」とあわせ、ぜひお楽しみください(編集部)。

太郎調べでは

 町の銭湯ではほとんど見かけませんが、スーパー銭湯では入口付近に設置されている「かけ湯桶」。太郎は銭湯もスーパー銭湯も利用しますので、それぞれの利用者10名が浴室に入ってきてまずはどうするか観察してみました(暇ですよね……)。

 結果から先に申し上げると、銭湯ではカランに直行して体を流した人6名。3名は桶をもって浴槽に向かい、浴槽のお湯をかけました。残念ながら1名はそのままドボン。

 スーパー銭湯は、入口のかけ湯を利用した人は8名。1名がカランに行き、こちらも残念な人が1名でした。

 注意したかって? 気の弱い太郎は……。

かけ湯桶

かけ湯の効能

 さて、かけ湯は汚れた体を予洗いする「お風呂のマナーだ!」と思っていませんか? もちろん、マナーとして汗を流し、下を洗ってからというのは、利用者として当たり前の行動ではあります。しかし、特に寒い時期にもう一つ重要なこととして、冷えた体に温かいお湯をかけて「これから熱いお風呂に入るから準備して!」という信号を送る意味もあるのです。

 体に環境の変化を伝えることって重要なんですよ! 冬場に起こすヒートショック対策にはもちろんですが、気温の変化の激しい秋から初冬にかけては体もその変化についていけないことが多いので、特に気を付けてくださいね!!


風呂超爺・太郎の二拠点生活blog

諸星 敏博

有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事

1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。


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