温泉・温浴の四方山話「第9回・ロッカー荒らし」

温泉・温浴の四方山話「第9回・ロッカー荒らし」
ゆ〜ゆ本誌にて2013年まで連載していた「お風呂の四方山話」が令和版「温泉・温浴の四方山話」として復活! 愉湯太郎が伊豆高原の秘密基地よりお届けいたします。「風呂超爺・太郎の二拠点生活blog」とあわせ、ぜひお楽しみください(編集部)。

ロッカー荒らし事件

 マスコミ各社からロッカー荒らしについて取材が続きました。NHKさんが、脱衣所のカメラの設置についてネット上で取り上げたこと。そして「ロッカー荒らしで数億円」という事件が報道されたことによるのでしょうか。

 ロッカー荒らしは今に始まったことではありませんが、今回のようにグループで組織的な犯罪はそんなに多くはありません。お風呂に入っている間に現金ではなくカード情報をスキミングしたというケースはありました。どちらも盗難にあったという事実に気づかないことが怖いのですが、今回のような大規模な犯罪は始めてでしょう。

議論を呼ぶ防犯カメラ

 同時に読者からは防犯カメラについてご意見を頂くことが多くなりました。NHKさんの取材でもお答えしましたが、スーパー銭湯も防犯という見地から施設内に防犯カメラを設置しています。ただし、浴室内と女性の脱衣所に設置しているところは皆無です。

 多く頂くのは「なぜ女性脱衣所はダメで男性はOKなんですか?」さらに「男性の脱衣所に女性のスタッフが入ってくるのはなぜ?」というご意見です。今まで変だと思ったことはありませんが、確かにこのご時世では無理からぬこと。今一度、当たり前になっていることを見直す、いい機会かもしれません。


風呂超爺・太郎の二拠点生活blog

諸星 敏博

有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事

1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。


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