年を取ると
新型コロナウイルス6回目ワクチン接種の通知を受け取りました。副反応はほぼないのですが、6回目はどうしようかと迷っています。ここ数年、インフルエンザのワクチンも接種していません。「昭和生まれの親父は様々な免疫を持っている」という根拠のない理由からです。事実、インフルエンザにかかった記憶もありませんが、年のせいで記憶障害が出始めているのでしょうか。
人の名前が出てこない。今、何をしようと椅子から立ち上がったか……。そんなことは日常茶飯事です。自分ではしょうがないと思っているのですが、同じことを繰り返し話すことを指摘されたりすると、ちょっとムッとします。
先輩諸氏は「それは年を取ったら誰でもなることで、しょうがないと思うことが重要!」と話されています。太郎もその現象を容認する努力をしています。年を取ったら他人に迷惑をかけないように心がける今日この頃です。
一人暮らしで基礎疾患がある太郎の心配事は「万が一の時にどこの誰だかわからない」「対応してくださる方に最低限の情報を伝えたい」ということ。そこで太郎は、首から頓服薬と認識票を下げることにしました。お風呂で会っても「いい歳して……」と思わないでくださいね!
諸星 敏博
有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事
1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。