【暑い夏もお風呂で快眠、夏バテ知らず！の巻】お風呂で解決次郎の入浴メンテ！

夏の睡眠不足

　本当にもう毎日毎日暑すぎ！　夏バテで何もやる気がしない〜。
　次郎、エアコンのリモコン取って～。それと、冷蔵庫からお水を持ってきて～。

　（姉さんの方がリモコンに近いし！　本当に人使いが荒いな～）最近は夜になっても気温が下がらず暑いしね。姉さん、睡眠不足なんじゃないの？

　こう熱帯夜が続くと睡眠不足にもなるわよ！　昼間の疲れが取れなくて、起きても何だかだるくてバテバテ。目の下にクマもできるし最低！

　（怖いからクマには触れないでおこう）姉さん、どうして暑いと眠れなくなるか知ってる？

　それを知っていたらこんな夏バテで苦しんでないわよ！

　（クマに触れなくても怖かった……）実は睡眠と体温って関係があるんだよ。
　眠りにつく時は、体の中で熱を生み出す代謝を抑え身体を休ませるために体温を低下させるんだ。特に脳や内臓などの深部体温が下がると眠りは深くなるため、手先、足先など末端部分から熱を放出させ深部体温を下げるように自らコントロールしているんだって。
　高温多湿な夏の夜に寝苦しくて睡眠不足になるのは、体温が下がりにくくなるからなんだよ。

　確かに子どもは眠くなると手足が温かくなっていることがあるわよね。
　じゃあ、エアコン全開で寝た方がいいの？

　う〜ん、それはちょっとおすすめできないかな。
　深部体温が低くなると徐々に深い眠りに入り安静状態になるんだけど、体温が低いまま眠り続けると脳や内臓の働きを低下させてしまうんだ。
　安静状態になった後は深い睡眠（ノンレム睡眠）と浅い睡眠（レム睡眠）を約90分交代で繰り返しながら徐々に体温を上げて、朝にはスッキリ起きられるようなメカニズムになっているんだって。
　エアコンをガンガンつけっ放しにして朝まで寝てしまうと、睡眠のメカニズムを狂わせ、体の抵抗力を弱め、肌荒れ、腰痛、関節痛、胃腸障害を引き起こすことにもなりかねないんだ。

　胃腸にトラブルが出てしまったら、ますます夏バテに……。肌荒れもイヤ！

　エアコンは寝つくまでの短時間、湿度50〜60％温度27℃前後に設定し、快眠のために上手く利用するようにしよう！

快眠のために

　早速、今晩から環境を整えて快眠を目指すわ！　他にもないの？　聞いてあげるから教えてよ、具体的な方法！

　（夏バテしていても上から目線だな〜）連日の暑さで深部体温の調整ができなくなってしまったら、眠りのメカニズムを作ってあげたり、頭を冷やしたりすることで寝つきが良くなるよ。

　ふむふむ〜。暑い夜に快眠できる入浴法は何かあるの？

　ぬる湯にゆっくり浸かるのがおすすめ！
　寝る１〜２時間前に38〜40℃のお風呂に15〜20分浸かり、一度体温を上げるんだ。そして、お風呂から出る前にシャワーを温度40℃くらいから徐々に35℃くらいまで下げながら浴びてみて。
　お風呂から出た後は、血流が良くなり温まった身体から熱を放散させるため急速に体温が下がるので、寝つきが良くなるんだよ。

　なるほど〜。最近、暑くてだるいからシャワーで済ませていたけれど、今晩はゆっくり湯船に浸かるわ。

　扇風機、冷却枕で頭を冷やすのもいいね。扇風機の風を２〜３時間、頭周辺にあてながら寝るか、冷却した氷枕や専用ジェルをタオルに巻いて枕にして寝るんだ。日中フル回転させた頭（脳）をクールダウンさせると、寝苦しさも解消しリラックスできるよ。

　次郎と違ってわたしの脳はいつもフル回転しているから、しっかりクールダウンさせないとね！

　（ひ、ひどい……）他には、ハッカ油やペパーミントオイルを１、２滴、こめかみ、首、腕などに塗ると、メントール成分が身体に冷感作用を与えひんやり感が得られ眠りやすくなるよ。
　また、ハッカ、ミントオイルを網戸に噴霧すると、外から入ってきた風が清涼感のある風になって、とってもいい感じ。

　やだ、次郎のくせに何だかおしゃれじゃない！　ハッカやミントオイルね。試してみるわ。

　昔から、頭を冷やして足を温める「頭寒足熱」は健康に良いっていうけれど、まさに良い眠りにつくための健康法でもあるんだね。
　お風呂の前後にはしっかり水分補給をして、真夏のフロ充を楽しもう♪