老いを自分で切り開く
還暦・古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿・白寿・紀寿・茶寿・皇寿……
昭和の時代はせいぜい喜寿か傘寿ぐらいでしたが、高齢化社会の今日、寿命が格段に伸び白寿や百寿を迎える方もいらっしゃいます。
太郎の秘密基地周辺は、全国平均よりもさらに高齢化が進んでいます。この別荘地内居住者、約480軒(800軒中)の年齢は65歳以上が全体の95%を超え、超々高齢化地域となっているのです。
その割には、救急車の出動回数が低いのは、ストレスフリーな自然環境が良いのか、他に何か理由があるのでしょうか?
太郎の秘密基地暮らしの目的の一つは(既に老い真っ只中なのですが……)他の人の手を煩わせずにいかに老いていくか、ピンピンコロリを実践できるか、様々なことを想定しながら終末活動を実践することなのです。
しかし、人の手を煩わせずに老いを重ねていくことは並大抵のことではないようです。
諸星 敏博
有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事
1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。