温泉・温浴の四方山話「第16回・あなたの好みの泉質は?」

温泉・温浴の四方山話「第16回・あなたの好みの泉質は?」
ゆ〜ゆ本誌にて2013年まで連載していた「お風呂の四方山話」が令和版「温泉・温浴の四方山話」として復活! 愉湯太郎が伊豆高原の秘密基地よりお届けいたします。「風呂超爺・太郎の二拠点生活blog」とあわせ、ぜひお楽しみください(編集部)。

大地の恵み「温泉」

 温泉法の定義では、源泉の温度が25℃以上であること、または特定の成分が1つ以上規定値以上であることとされています。

 そして、温泉は大きく以下の9つの泉質に分類されています。「単純温泉」「塩化物泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」。

 温泉法が改定されるまでは冷鉱泉という分類もありましたが、現在は含有成分の量によって温泉と表記されます。

 以前にも書きましたが、掘削技術の進展で2,000mを超える掘削も可能になりましたので、今は都市部でも気軽に温泉を楽しめるようになりました。

 同じ泉質でも成分のバランスで異なった肌感があります。例えば、単純温泉でpH8.5以上のアルカリ性単純温泉が代表例です。入った瞬間に「すべすべ」感を感じます。10を超えるような強アルカリ泉ではさらにぬめりを感じます。

 あまりにも身近になってしまい、ありがたみを忘れがちですが、貴重な大地の恵みを享受していることを忘れないでください。

 温泉提供施設には必ず温泉分析書が提示されています。まずは、利用する前に一読することを心がけてみてください。入浴時のありがたみが増しますよ!


風呂超爺・太郎の二拠点生活blog

諸星 敏博

有限会社ライフラボ代表 / 一般社団法人 温浴振興協会 代表理事

1953年生まれ。温泉大国長野県で身近に温泉を感じながら子ども時代を過ごす。その影響か、「温泉を楽しむこと」がライフワークに。1990年~2000年代にかけて起きた温泉ブームに、より多くの人に温泉に親しんで欲しいという思いから「お風呂で得するフリーマガジン ゆ~ゆ」を創刊。その傍ら、より安全に気軽に温泉を楽しめるよう各温浴施設のコンサル業務も行い、現在までに50数施設の支援に当たっている。


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