【熱中症の予防にお風呂を活用しよう! の巻】お風呂で解決 次郎の入浴メンテ!

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熱中症を防ぐ大切なポイントが「汗を上手にかけること」だと知っていますか?
高温多湿の環境で体内に熱がこもると熱中症が起こりやすくなります。
今回は、きちんと発汗できる体になる方法など、熱中症を防ぐための豆知識をご紹介します。
暑い季節を元気に乗り切るために役立ててください。

熱中症はこんなとき&こんな人に起こる!

愉湯 さくら これからの季節は野外でお仕事されている方は気をつけないとね。次郎も外でフラフラしてないで、私みたいにお家でテレワークしたら?

 

愉湯 次郎 姉さん、熱中症は「家の中」や「夜間」でも発生するから、家にいるから安心というわけじゃないんだよ。本格的な夏を迎える前の、梅雨の合間や梅雨明けの気温が急上昇する日も注意してね。
 特に熱中症に気をつけたいのは高齢者の方。体温の調節機能が下がっているのに加え、暑くても我慢してしまうことなどから、毎年たくさんの高齢者が救急搬送されています。さらに、疲れがたまっている人、二日酔いの人、朝食を抜いた人、肥満気味(しまった! 言ってしまった……)の人なども熱中症になりやすい傾向があるから要注意だよ。

暑さに慣れて発汗できる体になる「暑熱順化」

愉湯 さくら 次郎いまなんて!? このスリムな私に! 次郎こそ要注意じゃない!!
 確か、熱中症予防には汗をかくことが大切なのよね?

 

愉湯 次郎 そうです、汗を上手にかけることがポイントなんです(なんか変な汗が……冷や汗?)。人の体は季節の変化に適応する能力が備わっていて、暑い季節に慣れることを「暑熱順化」と呼びます。熱中症は、体温調節がうまくできず、体温が異常に上がることから起こるそう。暑熱順化が成立すると、体温が低くても発汗できるようになるので、体温が上がりにくくなり、熱中症の予防につながるんだ。
 2種類ある汗腺のうち、体温を調節する働きを持っているのが、能動汗腺(エクリン汗腺)。2歳半くらいまでの間に、暑い環境で過ごすことが少ないと、能動汗腺の数が減るといわれているそう。だけど、汗腺の数が少なくても、暑熱順化して汗腺がしっかり働くようになれば、汗をたくさんかくことが可能なんだよ。

30分のウォーキングで日頃から汗をかく習慣を

愉湯 さくら 健康維持もかねて日頃から適度な運動は必要ね。

 

愉湯 次郎 実は「暑熱順化」は、夏が来る前に意図的に成立させることができるんだ。最も有用なのは、汗ばむ程度の運動。体を動かす習慣がない人は、手軽に始められるウォーキングで、汗をしっかりかける体に整えておこう!

たくさん汗をかくには、体内に水分が必要

愉湯 さくら 汗をかいた後には水分補給が絶対に必要ね! お水じゃなくてスポーツドリンクがいいって聞いたけど?

 

愉湯 次郎 体温を下げるために大量の汗をかいて脱水症状になると、「大切な水分をこれ以上減らしてはだめ!」というシグナルが出て、今度は発汗量が減ってしまうんだ。すると体温が急上昇し、熱中症の原因に! 汗をかける体であると同時に、体内の水分を減らさないことも大切だね。子どもや高齢者は脱水症状に気づきにくいので、「喉が渇いた」と思う前に水を飲みましょう。
 また、汗には水分のほか、塩分(塩化ナトリウム)やカルシウム、マグネシウムといったミネラルが含まれています。大量の汗をかいたときには、イオン飲料を飲むのがおすすめだよ。

熱中症予防

毎日のお風呂でしっかり汗をかいて夏に備える!

愉湯 さくら そういえば、お風呂にはいると汗をかくじゃない? 入浴も効果があるのかしら?

 

愉湯 次郎 さすが、いいところに気が付きましたね~。毎日の入浴で汗をかくのも、暑熱順化を助けます! 約40℃くらいのお湯に高濃度炭酸ガス入浴剤を入れて10~15分ほどつかり、しっかりと汗をかいてね。夏が到来する前から開始して、2週間以上続けるとよいでしょう。
 暑くてお湯につかりたくないという日は、「クールダウン浴」でもOKだよ。おすすめの温度は37℃くらい。10~20分ほど湯船にじっくりつかってね。全身の血行が促され、体にこもった熱を効率的に逃がせるので、寝苦しい夜も涼やかに過ごすことができ、快眠にもつながります。また、清涼成分の入ったクールタイプの入浴剤を使うと、湯上りの肌のベタつきを抑え、スッキリ気持ちよくリフレッシュできるよ!

入浴剤でクールダウン浴

入浴で暑熱順化を助けましょう

愉湯 さくら 毎日の入浴が役立つのね。「暑いからシャワーで済ませてしまおう」「お風呂はさっとつかるだけにしよう」と思いがちな夏こそ、湯船にしっかりつかることが大切なのね〜。フロ充な皆さん! 暑熱順化で暑い夏を元気に乗り切りましょう♪

 

愉湯 次郎 あれれ~、姉さんに締めくくられちゃった……(次郎のお風呂ごはんネタが封じられたよ〜)。
 入浴前と入浴後は水分補給を忘れずにね。この時期からのお風呂で熱中症予防、おすすめだよ!

熱中症や夏バテ予防―すぐに役立つ健康入浴法

 暑くなる前からの入浴習慣で「暑熱順化」に取り組みましょう。暑熱順化を意識的に成立させる方法は「運動」と「入浴」です。

<「浴トレ」のポイント!>

  • 運動不足の人や、ぬるめのお湯に短時間しかつからない人に◎
  • 本格的な暑さが始まる5月~6月に2週間
  • やや熱めの40℃のお湯に15分間入浴
  • 追い炊きや足し湯でお湯の温度を維持するとベター
  • 入浴が苦手でも1週間に2回以上は実施

参考:(株)バスクリン はぴばす 入浴と健康の情報ページ
https://www.bathclin.co.jp/


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