お花見だけではない桜の楽しみ方
いよいよ桜の開花シーズン! 満開の桜の美しさはまさに私そのもの♥ 名は体を表すってやつね★
ところでこの美しい桜はお風呂で楽しめないの?
(さくら姉さん、いつにも増してテンション高っ)もちろん楽しめます! 「桜湯」というお風呂があるんだよ。
日本人にとって特別な思い入れのある「桜」は日本文化にも色濃く影響を残してきたんだ。蒔絵や絵画また工芸品をはじめ、短歌や俳句、食、和装などのファッションにも取り入れられているよね。現在でもさまざまな人生の節目のシーンや、古くからの習わしであるお花見など、日本人の生活には欠かせないお花です。
「桜湯」と聞くと、桜の花を浮かべたお風呂をイメージするけど、花ではなく樹皮を使うんだ。桜の枝は生花店などでも売られているので比較的手に入りやすく、花を楽しんだ後に樹皮を使えば、丸ごと桜を楽しむことができるね。姉さん、花見に行って枝をぽきっと折ったりするのは絶対だめだよ。
私がそんな乱暴なことするわけないでしょ! 馬鹿なこと言ってないで、桜湯の効能を教えてよ!!
(私にはいつも乱暴だけどな……ぼそぼそ)
「桜皮」は日本由来の漢方薬。桜の樹皮である「桜皮」は、江戸時代に中国の漢方をヒントにして作られた日本独自の生薬なんだ。フラボノイド(サクラネチン、ゲンカニン、サクラニン、グルコゲンカニンなど)を含有しており、咳止めにも使われているんだって。また、肌の湿疹、蕁麻疹、あせもなどに効果があり、桜皮を使った桜湯で肌トラブルの改善も期待できそう。湯気を吸い込むことで喉にも優しく、やわらかな香りもあるのでリラックスできそうだね。
見て美しく、お風呂にも使える桜を思う存分活用しよう!
見て美しいってまさに私そのものね♪ ところで、注意点は何かあるの?
(前半はスルーしよう……)お肌の弱い方は肌荒れをおこす可能性がありますのでご注意を。万が一お肌に異常が現れた際はお医者様に相談してくださいね。
春といえば花粉症に悩まされている人も多いようね。
花粉症は年々症状を訴える人が増え、今や春先の嬉しくない代名詞として定着してしまったよね。
花粉症に処方される漢方は、「体の内部や気道、肺を温める」ことによって体内の水の代謝を促し、「気・血・水」のバランスを整えることを目的としているんだって。言い換えれば体を内側から温めることで症状を和らげる、というわけだけれど、桜湯に限らず「入浴」がひとつの手立てになるかもしれないね。
入浴によって顔や髪の毛についた花粉を落とし、またゆっくりと湯船に浸かって体を内側から温める。お好みの入浴剤を使用して香りを楽しむのもおすすめ。花粉症の時期こそのんびりと、桜の香りがしたり、保湿成分が配合されている入浴剤などでお風呂タイムを楽しんで、少しでもリラックスしたいね。
なるほど、桜の香りがする保湿成分が配合された入浴剤……! いいかも!!
ところで、花見といえばやっぱり美味しいお弁当! 少し肌寒い日なんかは花見で冷えた身体をお風呂屋さんでじっくり温めて、お食事処で春の食材に舌鼓♪ もいいよね!
次号こそは美味しいお風呂ご飯やりましょうよ~!! ……って、どこ行くの姉さん~?!
……またドラッグストアに入浴剤買いに行ったな……
桜湯の作り方
- 桜の樹皮を剥いで刻み、天日干しをして乾燥させます。
- 乾燥させた樹皮を布袋またはお茶パックなどに入れます。
- 袋と水を鍋に入れ、15分〜20分煮出します。
- 煮汁と袋を湯船に入れます。
(『湯の国』より)
マスター次郎のおすすめするお風呂
宮沢湖温泉 喜楽里 別邸
天然温泉 三峰
参考:(株)バスクリン はぴばす 入浴と健康の情報ページ
https://www.bathclin.co.jp/